ドミナントハーモニカとは



<歴史>

 昭和43年(1968年)佐秀会(複音ハーモニカの天才プレーヤー佐藤秀廊氏主宰)師範の 川上桂次郎氏が、ドミナント・ハーモニカを考案し、実用新案権を取得する。
 故川上桂次郎氏に昭和42年よりドミナント・ハーモニカの奏法を学んだ川嶋良治は、 現在その演奏法を受け継ぎ、ドミナント・ハーモニカ奏者として活動している。

<特徴>

 ドミナント・ハーモニカとは、主音三和音を出すことが可能なハーモニカである。
 つまり、複音ハーモニカ(長調・短調)をベースに下属和音(サブドミナント)と 属和音(ドミナント)を出すことが可能にするために考案されたハーモニカである。
 基本的に、複音ハーモニカは主和音(トニック)は出せるが、下属和音(サブドミナント)と 属和音(ドミナント)は不可能である。
 それは、複音ハーモニカは吹き吸いの呼吸により、 直接リードを振動させ音を出す特性による。
 例を挙げると、

ハ長調の場合

 吹いている音はド・ミ・ソ、吸っている音はレ・ファ・ラ・シである。
 したがって、主音三和音のうち(1)主和音ド・ミ・ソ[コードC]だけが 全部吹いて出すことの可能な和音である。
 他の二つの和音は、_のある音が 他の音と吹き吸いが逆で、演奏不可能である。
 したがって、(2)下属和音ファ・ラ・[コードF]と(3)属和音(属七)・シ・レ・(ファ)[コードG(G7)] は出すことが出来ない。
 しかし、これをもう一本のリード配列を工夫したハーモニカ (ドミナントハーモニカ)を使用することにより、(2)下属和音[サブドミナント]と (3)属和音(属七)[ドミナント]も出すことが可能になり、より復音ハーモニカの良さを表現出来るようになる。

イ短調の場合

 (1) 主和音(トニック)     ラ・ド・ミ[コードAm]
 (2) 下属和音(サブドミナント) レ・ファ・[コードDm]
 (3) 属和音(属七)(ドミナント) ・♯ソ・シ・(レ)[コードE(E7)]
のうち(1)は、全部吹くので可能である。
 他の(2)(3)は、_のある音が他の音と吹き吸いが逆で演奏不可能である。
 しかし、これをもう一本のリード配列を工夫したハーモニカ(ドミナントハーモニカ)を 使用することにより、(1)下属和音(サブドミナント)と(3)属和音(属七) (ドミナント)も出すことが可能になる。


<もっと詳しい情報>

日本で登録された特許・実用新案情報は、特許電子図書館 http://www.ipdl.ncipi.go.jp/homepg.ipdl にて一般に公開されています。試しにドミナント・ハーモニカを検索したところ、川上桂次郎氏の 実用新案が公開されていました。内容を転載いたしますので、興味のある方はご覧ください。

実用新案出願公告 昭43-1592
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備考:特許電子図書館のホームページによると、 特許電子図書館から提供された情報は、原則、特許電子図書館から取得した情報であるとの 出典を明記すれば、引用・転載・加工は自由に行うことができます。


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